ネットワークスペシャリスト 午後 解答用紙 平成30年秋(午後Ⅰ 問1〜3・午後Ⅱ 問1〜2)

平成26年平成27年平成28年平成29年平成30年令和元年令和3年令和4年令和5年令和6年令和7年

問題は IPA 公開の問題冊子をそのまま掲載。解くあいだは解答例も解説も表示しません。解答欄に書き始めるとタイマーが動きます (午後Ⅰ 45分・午後Ⅱ 120分が目安)。「回答完了」を押すと、公式解答例・採点講評・解説が出ます。入力内容はこのブラウザに保存されます。

00:00

午後Ⅰ 問1④ SaaS の導入(プロキシ・FW 構成・SD-WAN) (p.2〜6)

p.2p.3p.4p.5p.6

解答用紙

ア
自己採点
イ
自己採点
自己採点
メソッド名
自己採点
対策30字以内
自己採点
ウ20字以内
自己採点
エ
自己採点
35字以内
自己採点
オ
自己採点
20字以内
自己採点
①40字以内
自己採点
②40字以内
自己採点
IPA 公式 解答例・解答の要点
出題趣旨 近年,社内グループウェアをクラウド上のSaaSに移行する事例が増えてきている。それに伴い,ネットワークトラフィックの流れに大きな影響が生じ,ネットワーク構成の変更をしなければならなくなることがある。特に,グループウェアの膨大なセッション数と増加するインターネットトラフィックをさばくためのプロキシサーバやファイアウォール構成は,検討が必要なポイントとなる。また,機器設定の集中管理のためにSDN(Software-DefinedNetworking)技術を導入する事例も増加傾向にある。本問では,SaaSを利用する場合に密接に関連するネットワークやセキュリティの知識及びSDNのIPsecVPNへの応用であるSD-WANについての知識を問う。
 設問                          解答例・解答の要点                     備考
設問1 (1) ア フォワード
        イ リバース
    (2) 利用者 ID
設問2 (1) メソッド名 CONNECT メソッド
           対策      HTTPS 以外のポートの CONNECT を拒否する。
    (2) ウ プロキシサーバのルート証明書
設問3 (1) エ コントロール
    (2) ネクストホップが SD-WAN ルータとなるデフォルトルート
    (3) オ SD-WAN コントローラ
    (4) G 社 SaaS への HTTPS 通信
    (5) ① ・社内 PC から G 社 SaaS へのアクセスがプロキシサーバを経由しなくな
             るから
        ② ・出張先の PC から G 社 SaaS へのアクセスが記録されるから
採点講評
 問 1 では,社内グループウェアのクラウドへの移行を題材として,SaaS を利用する場合に密接に関連するネ
ットワークやセキュリティの知識及び SDN(Software-Defined Networking)の IPsec VPN への応用である SD-
WAN についての知識について出題した。
  設問 2(1)は,暗号化されている HTTPS プロトコルをプロキシサーバで処理するために必要な HTTP の
CONNECT メソッドについて出題したが,正答率は低かった。HTTPS の利用が増えてきた今日,CONNECT
メソッドは,便利な技術である反面セキュリティホールとなる可能性のある技術であるので,よく理解してお
いてほしい。
                                          う
 設問 3 は,SD-WAN によって SaaS へのトラフィックだけを迂回する方法について出題した。アプリケーシ
ョンの通信先を制御するためには,ルーティングの変更とアプリケーションの経由先変更の両方に目を向ける
必要があることに注意してほしい。

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午後Ⅰ 問2① ネットワーク監視の改善(VRRP・STP・SYSLOG・SNMP) (p.7〜11)

p.7p.8p.9p.10p.11

解答用紙

ア
自己採点
イ
自己採点
ウ
自己採点
エ
自己採点
15字以内
自己採点
15字以内
自己採点
自己採点
自己採点
25字以内
自己採点
SNMP エージェント
自己採点
SNMP マネージャ
自己採点
ポーリング35字以内
自己採点
トラップ35字以内
自己採点
40字以内
自己採点
IPA 公式 解答例・解答の要点
出題趣旨 企業ネットワークを運営する際には,要件に合わせて設計構築するだけではなく,業務が滞りなく実施できるよう,適切に運用管理を行う必要がある。運用中においては,当初想定しえなかった問題に遭遇し,改善を求められることもある。本問では,ある企業ネットワークを想定し,VRRP(VirtualRouterRedundancyProtocol)やSTP(SpanningTreeProtocol)といった冗長化に用いられる基本的な技術の理解,ICMPやSYSLOG,SNMP(SimpleNetworkManagementProtocol)といった監視に利用される基本的な技術の理解,及び,ネットワーク監視の問題に対してどのように考え,改善できるか,について問う。
 設問                         解答例・解答の要点                               備考
 設問1    ア ICMP
        イ IP アドレス
        ウ UDP
        エ コミュニティ
設問2 (1) デフォルトゲートウェイ
    (2) VRRP アドバタイズメント
    (3) VLAN100,VLAN200,VLAN300
設問3 (1) p2
    (2) スパニングツリーが再構築中だったから
設問4 (1) SNMP エージェント     コア SW1 又は コア SW2 又は フロア SW1 又は
                        フロア SW2 又は フロア SW3 又は フロア SW4
                        又は サーバ SW
        SNMP マネージャ      監視サーバ
    (2) ポーリング 5 分ごとに状態を取得するので多くの場合異常検知が遅れる。
        トラップ     到達確認がないのでメッセージが失われる可能性がある。
    (3) スパニングツリーが再構築するまでインフォームの再送信を繰り返す。
採点講評
 問 2 では,ネットワーク監視の改善を題材として,企業ネットワークの冗長化や監視に用いられる基本的な
技術の理解とネットワーク監視の問題に対してどのように考え,改善できるかについて出題した。
 設問 1 のエは,SNMP の基本的な用語だが,正答率が低かった。
 設問 2(2)では,VRRP についての説明を求めたが,VRRP と異なるプロトコルについて述べた解答が目立っ
た。VRRP は冗長化設計で用いられる基本的な技術であり,正しく理解しておいてほしい。
 設問 4(2)では SNMP ポーリングと SNMP トラップの特徴を踏まえての解答を期待したが,的外れな解答が
目立った。監視に用いられる技術の特徴を正しく把握することは,ネットワーク監視を設計する上で非常に重
要である。ネットワーク技術者として是非知っておいてもらいたい。
 設問 4(3)は正答率が低かった。問題文をよく読み,設問で何が問われているかを正しく理解し,注意深く解
答してほしい。

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午後Ⅰ 問3② 企業内ネットワークの再構築(IP-VPN・インターネット VPN・GRE over IPsec・OSPF) (p.12〜16)

p.12p.13p.14p.15p.16

解答用紙

ア
自己採点
イ
自己採点
ウ
自己採点
エ
自己採点
オ
自己採点
自己採点
25字以内
自己採点
25字以内
自己採点
15字以内
自己採点
25字以内
自己採点
30字以内
自己採点
25字以内
自己採点
機器(全て)
自己採点
OSPF の設定25字以内
自己採点
IPA 公式 解答例・解答の要点
出題趣旨 企業内ネットワークにおいて,複数の拠点間を接続する方法には様々な方法があるが,効率性や安定性や運用容易性,その他の様々な要件を考慮しながら,利用可能な回線サービスとネットワーク技術を組み合わせて,最適な拠点間接続構成をとることが求められている。そうした中,特定のWANサービスを利用しながら,別のWANサービスをバックアップ回線として利用することで,信頼性の高いネットワークを構築することが,一般的に行われている。本問では,専用線を基本的に利用している企業内ネットワークから,IP-VPNとインターネットVPNの両方式を活用した企業内ネットワークへの再構築を通じて,複数回線サービス利用の信頼性の高いネットワークを構築する能力を問う。
 設問                  解答例・解答の要点                    備考
 設問1    ア ラベル
        イ PE ルータ
        ウ ネットワーク
        エ IP-VPN
        オ インターネット VPN
設問2 (1) MPLS
    (2) 利用者ごとのトラフィックを区別するため
設問3 (1) OSPF のマルチキャスト通信を通すため
    (2) ほかの拠点への経路情報
    (3) BGP4 から得られた経路を優先する。
設問4 (1) 新拠点追加のときに全拠点の設定変更が必要になるから
    (2) 大阪支店の FW2 のグローバル IP アドレス
    (3) 機器 FW2,FW3
        設定 OSPF のプライオリティを 0 に設定する。
採点講評
 問 3 では,企業内ネットワーク再構築を題材として,IP-VPN とインターネット VPN の両方式の VPN と複
数のルーティングプロトコルを利用した冗長ネットワーク構築技術について出題した。全体として,正答率は
低かった。
 設問 1 及び設問 2 は,主に MPLS の基本事項について出題したが,正答率は低かった。MPLS は IP-VPN サ
ービスの中核を成す技術であり,MPLS を理解することは,VPN 技術を理解するためにも役に立つので基本は
押さえておいてほしい。
 設問 3(1)は,OSPF ネットワーク内の IPsec トンネル上での GRE over IPsec の利用についてその目的を出題
したが,正答率は低かった。IPsec トンネル上での GRE over IPsec の利用は OSPF ネットワークでは必要な技
術であるので,理解しておいてほしい。
 設問 4(1)は,フルメッシュな IPsec トンネルのネットワークにおける課題を出題したが,正答率は高かっ
た。ネットワークトポロジに関する基本的な理解がうかがわれた。

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午後Ⅱ 問1⑥ 製造業のスマート化(MQTT・Web サービス連携・エッジサーバ) (p.2〜13)

p.2p.3p.4p.5p.6p.7p.8p.9p.10p.11p.12p.13

解答用紙

ア
自己採点
イ
自己採点
ウ
自己採点
エ
自己採点
50字以内
自己採点
30字以内
自己採点
45字以内
自己採点
20字以内
自己採点
オ
自己採点
カ
自己採点
キ
自己採点
ク
自己採点
ケ
自己採点
コ
自己採点
サ
自己採点
シ
自己採点
ス
自己採点
セ
自己採点
ソ
自己採点
自己採点
40字以内
自己採点
60字以内
自己採点
40字以内
自己採点
自己採点
①30字以内
自己採点
②30字以内
自己採点
IPA 公式 解答例・解答の要点
出題趣旨 センサ,アクチュエータなどが情報ネットワークに接続され,企業間にまたがった情報システムが構築されている。そのような分野に応用されることを目的とした,様々なネットワークの規格化も進んでいる。本問では,製造業のスマート化の基盤となるネットワークシステムの設計を題材にした。その中で,以前から広く用いられている,“Webコンピューティング”に関する知識と設計能力を前提にして,比較的新しい“メッセージ通信プロトコルMQTT”と“Webサービスの連携に用いる仕組み”に関して,本文の記述を理解し,それらを情報システムに応用できるネットワーク技術の能力を問う。
 設問                         解答例・解答の要点                  備考
設問1 (1) ア 暗号化
        イ 検知
        ウ 認証
        エ TCP
    (2) X 社が運用・保守を行う機器から X 社 FW の方向に確立される TCP コネクシ
        ョンだけを許可する。
    (3) クライアント証明書を配布してクライアント認証を行う。
設問2 (1) TCP の送信処理中に,デバイスの電源断などで TCP コネクションが開放され
        た場合
    (2) メッセージの重複を防止する。
    (3) オ SUBSCRIBE
        カ config/Di
        キ デバイス Di
        ク 交換サーバ
        ケ 業務サーバ
    (4) コ 業務サーバ,交換サーバ
設問3 (1) サ 認可
        シ WebAP
        ス リフレッシュトークン
        セ 認可応答
        ソ 認可
    (2) 10
    (3) Web AP の URI を固定にし,絶対 URI を事前に通知してもらう。
設問4 (1) 送信元 IP アドレスを NAT ルータ-P に,宛先 IP アドレスをエッジサーバ-P
        に,それぞれ変換する。
    (2) 顧客サーバ-P’から NAT ルータ-P’のポート 8883 番への通信
    (3) config/Di,status/Di
    (4) ① ・1:1 静的双方向 NAT の設定を NAT ルータに追加する。
        ② ・通信を許可するルールを通信装置内の FW に追加する。
採点講評
  問 1 では,製造業のスマート化の基盤となるネットワークシステムを題材に,ネットワークセキュリティ,
メッセージ通信プロトコル MQTT,及び Web サービスの連携に用いる仕組みについて出題した。後半の 2 テ
ーマについては,知識がなくても本文を読むことで解答を導けるようにした。
  設問 1 は,ネットワークセキュリティについて問うた。設問の中では設問1(2)の正答率が低かった。導入構
成例(図 1)では,インターネットを介した二つの拠点に,三つのファイアウォールが設置されている。X シ
ステムに関する記述を正しく理解し,注意深く解答してほしい。
  設問 2 は,MQTT について問うた。通信プロトコルに関する設問 2(3)の正答率は高かったが,QoS レベルに
関する設問 2(2)の正答率は低かった。MQTT の QoS レベルの考え方は,メッセージ交換の重要な概念の一つ
である。通信シーケンス(図 3)をもう一度よく読み,その仕組みを理解しておいてほしい。
  設問 3 は,API アクセス認可の仕組みについて問うた。この仕組みは“The OAuth 2.0 Authorization
Framework(RFC6749)”に記述があり,広く利用されている。認可のプロセスでは,二つのトークンととも
に,URI が固定された WebAP が重要な役割を担う。設問では,それらの知識を前提とせずに通信シーケンス
から解答を導くようにした。正答率は比較的高かったが,リダイレクトに関する通信シーケンスを正しく理解
していない誤答が散見された(設問 3(1)シ)。リダイレクトは,Web サービスの基本的概念の一つであり,よ
く理解しておいてほしい。
  設問 4 は,ネットワークシステムの拡張性について問うた。顧客ネットワーク側の MQTT クライアントを
接続する際の考慮点について出題している。設問をよく読み,メッセージ交換システムが有する拡張性と,
NAT を用いて運用主体が異なる二つのネットワークを接続した際の制約について,それぞれ理解した上で解答
してほしい。

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午後Ⅱ 問2④ IaaS 基盤の構築(SDN・OpenFlow・マルチテナント) (p.14〜24)

p.14p.15p.16p.17p.18p.19p.20p.21p.22p.23p.24

解答用紙

ア
自己採点
イ
自己採点
ウ
自己採点
エ
自己採点
30字以内
自己採点
①25字以内
自己採点
②25字以内
自己採点
③25字以内
自己採点
50字以内
自己採点
15字以内
自己採点
①15字以内
自己採点
②15字以内
自己採点
③15字以内
自己採点
40字以内
自己採点
問題40字以内
自己採点
配置40字以内
自己採点
70字以内
自己採点
オ
自己採点
カ
自己採点
キ
自己採点
OFS 名(全て)
自己採点
項番
自己採点
変更後のアクション
自己採点
IPA 公式 解答例・解答の要点
出題趣旨 クラウドコンピューティングでは,マルチテナントが求められる。マルチテナントは仮想化技術によって実現するが,ネットワークの仮想化は,サーバ仮想化技術の発展に追従できていなかった。しかし,最近,SDN(Software-DefinedNetworking)の活用によって,ネットワークの仮想化が容易になってきた。本問では,IaaSのサービス基盤構築を題材として,SDN技術を用いない従来方式とSDN方式の,それぞれの方式による構築方法について解説した。その中で,SDNを実現する技術の一つであるOpenFlowを取り上げ,OpenFlowによる構築例を示した。本問では,受験者が,業務を通して蓄積したネットワーク関連技術を基に,本文中の記述を理解し実務で活用できるかを問う。
 設問                        解答例・解答の要点                    備考
 設問1    ア スタック
        イ ステートフル
        ウ 負荷分散
        エ チーミング
設問2 (1) ・顧客ごとに異なるフィルタリングの設定が必要であるから
        ・顧客ごとにルーティングの設定が必要であるから
    (2) ① ・FWb による FWa の稼働状態
        ② ・FWa による L2SWa への接続ポートのリンク状態
        ③ ・FWa による LBa への接続ポートのリンク状態
          ・FWa による FWb の稼働状態
          ・FWb による L2SWb への接続ポートのリンク状態
          ・FWb による LBb への接続ポートのリンク状態
    (3) 物理サーバへの接続ポートに,全ての顧客の仮想サーバに設定された VLAN ID
        を設定する。
 設問3    ・OFC の IP アドレス
        ・自 OFS の IP アドレス
設問4 (1) ① ・フィルタリングルール
        ② ・仮想 FW の VLAN ID
        ③ ・仮想 FW の IP アドレス
          ・仮想 FW のサブネットマスク
          ・仮想 FW の仮想 MAC アドレス
          ・ルーティング情報
    (2) 顧客の L2SW 又は L3SW に接続する,L2SWa 及び L2SWb のポート
設問5 (1) 発生する可能性がある問題         物理サーバ 3 の障害によって,3 顧客のシステ
                             ムが同時に停止してしまう。
        仮想サーバの配置             3 顧客向けの仮想サーバを,それぞれ異なった
                             物理サーバに配置する。
    (2) FWp の内部側ポートと LBp の仮想 IP アドレスをもつポートは,同一セグメン
        トであり,物理サーバ 3 内で処理されるから
    (3) オ F テーブル名 F テーブル 1
            項番      2
        カ F テーブル名 F テーブル 0
            項番      6
        キ F テーブル名 F テーブル 4
            項番      6
    (4) OFS 名          OFS1,OFS2
        項番             7
        変更後のアクション p12 から出力
採点講評
 問 2 では,IaaS のサービス基盤構築を題材に,SDN(Software-Defined Networking)技術を用いない従来方
式と SDN 方式の,それぞれの方式による構築方法を解説した。SDN 技術としては OpenFlow を取り上げ,マ
ルチテナントのサービス基盤の構築に当たって必要になる技術について出題した。
 設問 1 は,ア,ウ,エの正答率は高かったが,イの正答率が低かった。“ステートフル”は,ファイアウォ
ール(以下,FW という)のフィルタリング機能などでも使われている用語なので,是非,知っておいてほし
い。
 設問 2 では,従来方式による構成について問うた。全体として,正答率は低かった。(3)は,仮想化されたサ
ーバのマイグレーションに対応させるときに不可欠な設定なので,理解しておいてほしい。
 設問 4 は,(1)の正答率が低かった。マルチテナント環境では,顧客ごとにネットワークの要件が異なるの
で,FW の筐体内で,各顧客向けに複数の FW(以下,仮想 FW という)を稼働させる必要がある。仮想 FW
は,通常の FW と同様の働きを行うものなので,仮想 FW に対して設定すべきネットワーク情報も,通常の
FW とほぼ同じであることを理解しておいてほしい。
 設問 5 では,OpenFlow を利用したときの構成とパケットの転送制御について問うた。(1)の正答率が低かっ
た。テストシステムの仮想サーバの配置(図 4)は,生成されるフローテーブル(以下,F テーブルという)
の内容を考慮したものだが,この仮想サーバの配置には,物理サーバ 3 に障害が発生すると 3 顧客のシステム
が,一時的であるが同時に停止するという問題がある。構成図(図 4)から,この問題点を見つけ出してほし
かった。改善策は,顧客ごとの仮想サーバを,それぞれ異なる物理サーバに配置することで,物理サーバの障
害の影響を複数の顧客に及ばないようにすることである。
 (2)は,正答率が高かった。物理サーバ内の,仮想レイヤ 2 スイッチに接続された仮想サーバ間で行われるパ
ケットの転送制御については,理解が高いことがうかがえた。
 (3),(4)とも,正答率が高かった。本問では,五つの F テーブルによってパケットの転送制御を行う方法を
示したが,各 F テーブルの役割や F テーブル間で行われるパケットの転送手順などについても,十分に理解さ
れていることがうかがえた。

この問題の自作解説はまだありません(公式解答例と採点講評で確認してください)。