ネットワークスペシャリスト 午後 解答用紙 令和3年春(午後Ⅰ 問1〜3・午後Ⅱ 問1〜2)

平成26年平成27年平成28年平成29年平成30年令和元年令和3年令和4年令和5年令和6年令和7年

問題は IPA 公開の問題冊子をそのまま掲載。解くあいだは解答例も解説も表示しません。解答欄に書き始めるとタイマーが動きます (午後Ⅰ 45分・午後Ⅱ 120分が目安)。「回答完了」を押すと、公式解答例・採点講評・解説が出ます。入力内容はこのブラウザに保存されます。

00:00

午後Ⅰ 問1⑦ ネットワーク運用管理の自動化(REST API・LLDP-MIB) (p.2〜7)

p.2p.3p.4p.5p.6p.7

解答用紙

自己採点
自己採点
30字以内
自己採点
50字以内
自己採点
自己採点
自己採点
30字以内
自己採点
a
自己採点
b
自己採点
c
自己採点
25字以内
自己採点
①
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②
自己採点
③
自己採点
IPA 公式 解答例・解答の要点
出題趣旨 省力化のために,ネットワークの設定や運用の自動化を行うことが増えてきている。これは,インターネットの普及によって全国どこでも同質のネットワークが入手しやすくなったことや,システムから直接操作できるAPIを備えたネットワーク機器が増えてきたことが背景にある。具体的な例として,コントローラによるネットワーク機器の集中管理や,ネットワーク構成管理の自動化がよく行われる。本問では,システムの全国展開を題材に,自動化する際によく使われるネットワーク,システム,及びプロトコルに関する知識,理解を問う。
 設問                      解答例・解答の要点                   備考
設問1 (1) DHCP サーバ
    (2) 82
    (3) L2SW の入力ポート以外の全てのポートに転送される。
設問2 (1) RT 管理コントローラの IP アドレスが変更された場合でも RT の設定変更が不
        要である。
    (2) HTTP 又は HTTPS
    (3) 運用管理サーバ
    (4) 店舗から本社には BP 経由でしかアクセスができないから
設問3 (1) a 2
    (2) b SNMP
         c RT 管理コントローラ
    (3) 各機器の接続構成が構成図どおりであること
    (4) イ,エ,カ
採点講評
 問 1 では,システムの全国展開を題材に,ネットワークの設定や運用の自動化について出題した。全体とし
て,正答率は平均的であった。
 設問 1(3)の正答率は平均的であった。レイヤ 2 スイッチでフラッディングが生じる条件は基本的な知識なの
で,よく理解してほしい。
 設問 2(3)は,正答率が低かった。traceroute コマンドはトラブルシュートの場面でよく用いられるものなの
で,動作原理を理解してほしい。
 設問 3(3)は,正答率が高かった。LLDP を用いた確認であることを読み落とした解答が散見された。本文中
に示された条件をきちんと読み取り,正答を導き出してほしい。

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午後Ⅰ 問2② 企業ネットワークの統合(OSPFエリア設計) (p.8〜13)

p.8p.9p.10p.11p.12p.13

解答用紙

a
自己採点
b
自己採点
c
自己採点
d
自己採点
e
自己採点
25字以内
自己採点
25字以内
自己採点
自己採点
機器 ①
自己採点
機器 ②
自己採点
f
自己採点
g
自己採点
自己採点
機器 ①
自己採点
機器 ②
自己採点
設定内容25字以内
自己採点
機器
自己採点
設定内容40字以内
自己採点
IPA 公式 解答例・解答の要点
出題趣旨 OSPFは,IPネットワークにおいて動的経路制御を行うためのルーティングプロトコルとして多く使われている。動的経路制御を利用した環境において安定したネットワーク運用を行うためには,ルーティングプロトコルを正しく理解することが重要である。また,近年において,クラウド内環境と企業内環境間をVPNで接続して,クラウド環境を自社内環境と同様に利用する形態もよく見られる。本問では,OSPFプロトコルによるルーティング設計とIPsecトンネリングによるクラウド接続を題材に,ネットワーク設計と構築に必要な基本的スキルを問う。
 設問                      解答例・解答の要点                        備考
 設問1     a 共有鍵
         b ルータ
         c コスト
         d ダイクストラ
         e 172.16.0.0
 設問2    OSPF へデフォルトルートを導入する。
設問3 (1) ルーティングテーブルサイズを小さくする。
    (2) ルータ
    (3) ルータ と FW の間
    (4) f ルータ
         g 172.16.0.0/16
設問4 (1) h,i,j,k,l
    (2) 機器        ① ・ルータ
                  ② ・L3SW1
        設定内容 OSPF 仮想リンクの接続設定を行う。
    (3) 機器        L3SW1
        設定内容 OSPF エリア1の支社個別経路を 172.16.0.0/16 に集約する。
採点講評
 問 2 では,企業におけるネットワーク統合を題材に,OSPF を利用した経路制御の基本について出題した。
全体として,正答率は低かった。
 設問 2 は,正答率が低かった。OSPF でのデフォルト経路の取扱いは,企業内ネットワークからインターネ
ットを利用するような一般的なネットワーク構成において必要な基本事項なので,よく理解してほしい。
 設問 4(2)は,正答率が低かった。OSPF 仮想リンクは,初期構築段階では想定外であったネットワーク統合
を後から行う場合などに役立つもので,OSPF ネットワーク設計の柔軟性を増すための有用な技術である。そ
の動作原理や活用パターンについて是非理解してほしい。
 設問 4(3)は,正答率が低かった。特に,エリアボーダルータ(ABR)ではないルータを誤って解答する例が
多く見られた。OSPF ルータの種別とその見分け方,種別ごとの役割と動作を正しく理解した上で,本文中に
示された ABR におけるネットワーク集約に関する記述をきちんと読み取り,正答を導き出してほしい。
解説

この問題の骨格 吸収合併した E 社のネットワークを D 社につなぐ話だが、中身は OSPF の教科書をまるごと1問にしたような内容。LSA のタイプ・コスト・ダイクストラ・ デフォルト経路の配布・経路集約・ヌルルート・バックボーンエリアの分断と仮想リンクまで出る。 IPA の講評は「全体として、正答率は低かった」。 ②の7問の中でいちばん難しく、いちばん学べる1問。

設問1 a=共有鍵(事前共有鍵)、b=ルータ、c=コスト、d=ダイクストラ、e=172.16.0.0

a  IPsec VPN 認証用の事前□ → 事前共有鍵(PSK)
b  Type1 の LSA = ルータ LSA。OSPF エリア内の「ルータ」に関する情報
c  LSA に含まれるメトリック値 → コスト
d  LSA を基に最短経路計算を行うアルゴリズム → ダイクストラ(SPF)
e  a〜g(172.16.0.0/23 〜 172.16.12.64/26)を1つに集約 → 172.16.0.0/16
e の確かめ方 表1 の a〜g は 172.16.0.0/23 から 172.16.12.64/26 まで。第2オクテットが 16 で揃っているので、 172.16.0.0/16 でまとめられる。本文が「□/16」と /16 を与えてくれているので、 あとはネットワークアドレスを書くだけ。

設問2 OSPF へデフォルトルートを導入する(25字以内)

FW には静的デフォルト経路がある。しかしそれは FW のローカルな設定で、 そのままでは他のルータは知らない。OSPF に注入して全エリアに配る必要がある (機器のコマンドでは default-information originate に相当)。

採点講評 正答率が低かった設問。IPA は 「OSPF でのデフォルト経路の取扱いは、企業内ネットワークからインターネットを利用するような 一般的なネットワーク構成において必要な基本事項なので、よく理解してほしい」と書いている。 「静的経路を設定する」と「その経路を動的ルーティングに配る」は別の作業—— ここを分けて意識できているかが問われている。 令和7年度 午後Ⅱ問1 でも「ルータ B は OSPFv3 でデフォルトルートを配布する」という形で出ている。

設問3(1) ルーティングテーブルサイズを小さくする(25字以内)

支社の個別経路7本を 172.16.0.0/16 の1本にまとめる。 経路数が減る=メモリと検索時間が減り、経路の増減が他エリアに伝わらなくなる。

設問3(2) ルータ(本社のルータ)

経路集約を設定できるのはエリアの境界にいる機器(ABR)。 エリア1(支社の LAN と広域イーサ網)とエリア0(本社 LAN)の境目にいるのは、 図1 で広域イーサ網と L2SW7 の間にいる本社のルータ。

ABR の見つけ方 2つ以上の OSPF エリアに足を出している機器。 図2 では OSPF エリアが網掛けで示されているので、網掛けをまたいでいる機器を探せばよい。 この問題は ABR を正しく特定できるかを3回聞いてくる(設問3(2)・4(2)・4(3))。

設問3(3) ルータ と FW の間

集約には副作用がある。172.16.0.0/16 の中には、実際には使われていないアドレスが大量にある。 そこ宛てのパケットが来るとどうなるか。

未使用アドレス(例 172.16.200.1)宛てのパケットが FW に届く
  FW   : OSPF で 172.16.0.0/16 を学習済み → ルータへ送る
  ルータ: 具体的な経路が無い → デフォルトルート(FW向き)へ送る
  FW   : また 172.16.0.0/16 でルータへ…(往復)

集約した本人(ルータ)が、集約範囲の中身を全部持っているわけではないのが原因。

設問3(4) f=ルータ、g=172.16.0.0/16

対策は集約したルータ自身に、集約アドレス宛てのヌルルートを置くこと。 具体的な経路に一致しないパケットは、ロンゲストマッチで /16 のヌルルートに落ちてそこで捨てられる。

ルータの経路表
  172.16.0.0/23   → 支社1へ      ← 具体的な経路(長い)
  …
  172.16.0.0/16   → Null0        ← 集約範囲の受け皿(短い)
  0.0.0.0/0       → FW へ         ← デフォルト

未使用アドレス宛て → /16 のヌルルートに一致 → 破棄(FW へ戻さない)
令和7年度 午後Ⅱ問1 とまったく同じ論点 あちらも 2001:db8:yyyy::/48 → Null を置かないとルーティングループが起きる、という設問だった。 「集約/大きなブロックの割当て」と「ヌルルート」はセットで出る。 令和3年度と令和7年度の両方に出ているので、本番でも形を変えて出る可能性が高い。

設問4(1) h、i、j、k、l

OSPF には「すべてのエリアはバックボーン(エリア0)に接続していなければならない」 という大原則がある。フロア間接続をしただけだと、こうなる。

E社エリア0  ─(L3SW1)─  エリア1(支社+広域イーサ網)  ─(本社ルータ)─  D社エリア0

  エリア0 が エリア1 を挟んで「2つ」に分断されている

ABR はバックボーンから学んだ経路しか、自分の抱えるエリアに流さない。 L3SW1 はエリア1で本社エリア0由来の経路(Type3)を受け取っても、それを E社エリア0 へは広告しない。 結果、本社 LAN のセグメント h・i・j・k・l に到達できない。

一方 a〜g はエリア1のイントラエリア経路なので L3SW1 が E社側へ広告でき、到達できる。 だから答えは h〜l の5つ。

設問4(2) 機器=ルータ と L3SW1/設定内容=OSPF 仮想リンクの接続設定を行う(25字以内)

分断されたバックボーンをつなぐ標準の手段が仮想リンク(virtual-link)。 非バックボーンエリア(ここではエリア1)を通して、2台の ABR の間に論理的なバックボーンの線を引く。

仮想リンクの要件
  ・両端は ABR であること
  ・通過するエリア(トランジットエリア)は非バックボーンかつスタブでないこと

両端の ABR = 本社のルータ(エリア0とエリア1の境界)
             L3SW1(エリア1とE社エリア0の境界)
採点講評 正答率が低かった設問。IPA は 「OSPF 仮想リンクは、初期構築段階では想定外であったネットワーク統合を後から行う場合などに役立つもので、 OSPF ネットワーク設計の柔軟性を増すための有用な技術である。 その動作原理や活用パターンについて是非理解してほしい」と書いている。 合併・統合というシナリオで仮想リンクが出るのは定番の組合せ。

設問4(3) 機器=L3SW1/設定内容=OSPF エリア1の支社個別経路を 172.16.0.0/16 に集約する(40字以内)

仮想リンクを張ると、本文が言うとおり 「エリア0とエリア1が2台のエリア境界ルータで並列に接続された形」になる。

これまで          エリア1 ─(本社ルータ:ここで集約)─ エリア0
                                        ↑ 1か所で絞れていた

仮想リンク設定後  エリア1 ─(本社ルータ:集約あり)─┐
                  エリア1 ─(L3SW1  :集約なし)──┴─ エリア0
                                        ↑ こちらから個別経路が漏れる

だからL3SW1 にも同じ集約設定を入れる。

採点講評(最重要) 正答率が低く、IPA は 「特に、エリアボーダルータ(ABR)ではないルータを誤って解答する例が多く見られた。 OSPF ルータの種別とその見分け方、種別ごとの役割と動作を正しく理解した上で、 本文中に示された ABR におけるネットワーク集約に関する記述をきちんと読み取り、正答を導き出してほしい」 と書いている。 経路集約は ABR(エリア間)か ASBR(外部経路)でしかできない。 エリアの内側にいるルータでは設定できない——この制約を知らないと機器選定を間違える。
OSPF ルータの4種別
内部ルータ      単一エリアにだけ所属
バックボーンルータ エリア0 に足がある
ABR            2つ以上のエリアに足がある   → エリア間経路の集約ができる
ASBR           外部(他プロトコル)から経路を再配布する → 外部経路の集約ができる
令和6年度 午後Ⅰ問2 の設問3(2)(Type5 LSA を生成したのは誰か)も ASBR の話だった。 「どのルータが何をできるか」は毎年どこかで問われる。

この問題から持ち帰るもの ①Type1=ルータ LSA、メトリックはコスト、計算はダイクストラ。 ②静的デフォルト経路はOSPF に注入しないと他機器に伝わらない。 ③経路集約とヌルルートはセット(でないとループ)。 ④OSPF はすべてのエリアがエリア0に接する必要があり、分断したら仮想リンク。 ⑤集約は ABR/ASBR でしかできない。並列に ABR が2台あるなら両方に集約を入れる。

午後Ⅰ 問3⑧ 通信品質の確保(VoIP・優先制御) (p.14〜18)

p.14p.15p.16p.17p.18

解答用紙

a
自己採点
b
自己採点
c
自己採点
d
自己採点
自己採点
20字以内
自己採点
自己採点
20字以内
自己採点
30字以内
自己採点
自己採点
20字以内
自己採点
ア
自己採点
イ
自己採点
35字以内
自己採点
IPA 公式 解答例・解答の要点
出題趣旨 音声をVoIP技術によってIPパケット化し,PBXを廃止する事例は多い。VoIPでは,音声符号化方式に低ビットレートのCS-ACELPなどが利用される。音声パケットに遅延や廃棄が発生すると,音声品質が低下するので,既設のLANで音声パケットを送受信する場合は,遅延や廃棄を避ける対策が必要となることがある。本問では,音声クラウドサービスを利用して,音声パケットを既設のLANに流す事例を取り上げた。VoIP導入によって発生した通話の不具合を,レイヤ2及びレイヤ3での優先制御によって改善する対策を題材にして,ネットワークの設計,構築,運用に携わる受験者が修得した技術と経験が,実務で活用できる水準かどうかを問う。
 設問                      解答例・解答の要点                   備考
 設問1     a 8
         b UDP
         c 廃棄 又は ドロップ 又は 損失
         d ToS
設問2 (1) 拠点間の内線通話
    (2) パケットの音声化遅延が大きくなるから
設問3 (1) 4,472
    (2) L2SW からの給電は行われない。
設問4 (1) フレーム中のタグ情報内の優先ビットを使用するから
    (2) 2
    (3) データフレームが出力中の場合
    (4) ア f,g,j
        イ a,b,c,d,e
    (5) D パケットによる eLN パケット転送への影響を少なくするため
採点講評
 問 3 では,音声クラウドサービスの利用を題材に,レイヤ 2 及びレイヤ 3 での優先制御について出題した。
全体として,正答率は平均的であった。
 設問 1 は,(a)の正答率が低かった。CS-ACELP は,VoIP で広く利用されている音声符号化技術なので,よく
理解してほしい。
 設問 3 は,(2)の正答率が高かったが,(1)の正答率が低かった。図 2 中の L3SW0 の a ポートから出力される
のは外線通話パケットであることから,本文中に記述された情報を基に,全社の外線数が 130 回線,1 回線当
たりの必要帯域が 34.4k ビット/秒という通信量の最大値を導き出してほしい。
 設問 4(1)の正答率は,平均的であった。レイヤ 2 の優先制御に利用される CoS 値がフレーム中の VLAN タグ
内の TCI に設定されることから,タグ VLAN が必須になることを,よく理解してほしい。(2)は,正答率が低か
った。L3SW0 の内部ルータに生成される VLAN インタフェースは,L3SW0 の物理ポートに設定される VLAN
と論理的に接続される構成になることをよく理解してほしい。

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午後Ⅱ 問1① 社内システムの更改(RSTP・スタック機能) (p.2〜13)

p.2p.3p.4p.5p.6p.7p.8p.9p.10p.11p.12p.13

解答用紙

a
自己採点
b
自己採点
自己採点
比較する字句
自己採点
サブネット(全て)
自己採点
c
自己採点
d
自己採点
e
自己採点
f
自己採点
①30字以内
自己採点
②30字以内
自己採点
30字以内
自己採点
自己採点
技術 ①
自己採点
技術 ②
自己採点
理由15字以内
自己採点
送信元 MAC の機器
自己採点
宛先 MAC の機器
自己採点
送信元 MAC の機器
自己採点
宛先 MAC の機器
自己採点
自己採点
30字以内
自己採点
変更内容70字以内
自己採点
経由する機器(順に全て)
自己採点
①
自己採点
②
自己採点
g
自己採点
60字以内
自己採点
IPA 公式 解答例・解答の要点
出題趣旨 企業のネットワークを設計するときに,RSTP(RapidSpanningTreeProtocol)を用いる方式や,スタック機能を用いる方式など,様々な方式を選択できるようになった。企業活動がITによって成り立っている現在,これらの技術を正しく選択して,情報システムの可用性向上を図ることは,どの企業においても重要な課題の一つである。このような状況を基に,本問では,社内システムの更改と移行を事例に取り上げた。現行のSTPをRSTPに変更したときの方式,スタック機能を用いたときの方式を検討し,それぞれの特徴を解説した。本問では,多くの企業のネットワークに利用されているRSTP,スタック機能を題材に,受験者が修得した技術と経験が,ネットワーク設計,構築,移行の実務で活用できる水準かどうかを問う。
  設問                       解答例・解答の要点                          備考
設問1 (1)  a フォワーダ
         b プライオリティ値
    (2) 内部 DNS サーバ
設問2 (1) 比較対象 MAC アドレス
        サブネット FW-L3SW 間サブネット,内部サーバ収容サブネット
    (2) c 指定
         d 非指定
         e MAC アドレス
設問3 (1) f 上位のスイッチ
    (2) ① ・ポート故障時の代替ポートを事前に決定しているから
        ② ・転送遅延がなく,ポートの状態遷移を行うから
設問4 (1) 2 台の L3SW を 1 台のスイッチとして管理できるから
    (2) スタック L3SW ~ 新ディレクトリサーバ 又は
        スタック L3SW ~ 新内部 DNS サーバ
 設問5    技術 ① ・スタック
               ② ・リンクアグリゲーション
        理由 ループがない構成だから
設問6 (1) 送信元 MAC アドレスをもつ機器 現行のディレクトリサーバ
        宛先 MAC アドレスをもつ機器              新ディレクトリサーバ
    (2) 送信元 MAC アドレスをもつ機器 現行の L3SW1
        宛先 MAC アドレスをもつ機器              スタック L3SW
    (3) 172.16.254.128 ~ 172.16.254.254
    (4) 現行の FW と新 FW の仮想 IP アドレスが重複する。
    (5) 変更内容           静的 NAT の変換後の IP アドレスを,新公開 Web サーバから現
                       行の公開 Web サーバの IP アドレスに変更する。
        経由する機器 新ルータ 1→新 L2SW0→新 FW1→新 L2SW1→L2SW1
    (6) ① ・新公開 Web サーバ宛ての Web 通信
        ② ・新外部 DNS サーバ宛ての DNS 通信
    (7) g 172.17.11.1
    (8) PC が収容されているサブネットを識別し,対応する DHCP のスコープから IP
        アドレスを割り当てるため
採点講評
 問 1 では,社内システムの更改を題材に,STP,RSTP 及びスタック機能を用いたときの方式の違いと,現
行の社内システムから新社内システムへの移行について出題した。全体として,正答率は低かった。
 設問 2 は,(1),(2)ともに正答率がやや低かった。STP の用語は RSTP でも用いられるので,是非知っておい
てほしい。サブネットについて,STP と VRRP の構成を正しく把握し,設計上の問題点を発見することは,ネ
ットワークを設計する上で非常に重要である。
 設問 3(2)は,正答率が低かった。トポロジの再構成に掛かる時間を短縮できる理由を問う問題であり,本文
中に示された RSTP で追加されたポートの役割,STP と RSTP の状態遷移の違いを読み取り,もう一歩踏み込
んで考えてほしい。
 設問 6(1)~(5)は,正答率がやや低かった。移行設計では,現行の社内システムと新社内システムの構成を正
しく把握し,移行期間中の構成,経路情報,作業手順などを理解することが重要である。本文中に示された条
件を読み取り,正答を導き出してほしい。

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午後Ⅱ 問2⑦ インターネット接続環境の変更(SNMP監視・BGP・OSPF) (p.14〜25)

p.14p.15p.16p.17p.18p.19p.20p.21p.22p.23p.24p.25

解答用紙

自己採点
35字以内
自己採点
自己採点
60字以内
自己採点
a
自己採点
b
自己採点
20字以内
自己採点
ア
自己採点
イ
自己採点
ウ
自己採点
エ
自己採点
オ
自己採点
カ
自己採点
キ
自己採点
50字以内
自己採点
ク
自己採点
ケ
自己採点
コ
自己採点
サ
自己採点
シ
自己採点
40字以内
自己採点
20字以内
自己採点
①30字以内
自己採点
②30字以内
自己採点
ス
自己採点
別のデータ25字以内
自己採点
検知内容40字以内
自己採点
IPA 公式 解答例・解答の要点
出題趣旨 システム部門がネットワークを運用する際には,ネットワークの状況を正確に把握できることが重要である。そのためには,情報取得の仕組みや情報の取り扱い,情報の見方について,正確に理解しておく必要がある。あわせて,ネットワークを常時監視する必要もある。また,与えられた課題に対して,どのような技術を用いて,どのように解決するか立案できることが重要である。利用したことがない技術が案として浮上した場合,その技術がどのようなものか調べ,正確に理解したうえで採用することが重要である。本問では,インターネット接続環境の更改を題材にしている。SNMPを用いたネットワーク利用状況の把握及びping監視と機械学習を用いた監視について問う。さらに,BGPやOSPFを用いたネットワーク設計と,プロトコルの特徴を踏まえた導入手順について問う。
  設問                        解答例・解答の要点                  備考
設問1 (1) (Xt-Xt-1)×8÷300
     (2) 取得間隔の間で発生したバースト通信が分からなくなる。
     (3) ア
設問2 (1) ルータ 10 とルータ 11 は OSPF を構成するインタフェースが二つあり,迂回路
         を構成できるから
     (2) a α.β.γ.0/30
                                                    順不同
          b α.β.γ.4/30
     (3) 経路のループを回避するため
     (4) ア 短い
         イ 小さい
         ウ α.β.γ.8
         エ α.β.γ.9
         オ α.β.γ.17
         カ α.β.γ.18
         キ キープアライブ
     (5) BGP テーブルから最適経路を一つだけ選択し,ルータのルーティングテーブル
         に反映する。
設問3 (1) ク エ
         ケ ウ
         コ イ
         サ ア
     (2) シ ルータ 10Z,ルータ 10,FW10
     (3) BGP の経路情報よりも静的経路設定の経路情報の方が優先されるから
     (4) eBGP ピアを無効にする。
設問4 (1) ① ・輻輳時にエコー応答を受信することがあり検知できない。
         ② ・ルータ 10Z とルータ 11Z の障害時に誤って検知する。
     (2) ス 50
     (3) データ FW とプロキシサーバの通信ログデータ
         検知内容 単位時間当たりの通信ログデータ量が突発的に増えたり減ったりし
                  たこと
採点講評
 問 2 では,インターネット接続環境の更改を題材に,SNMP を用いたネットワーク利用状況の把握及び ping
監視と機械学習を用いた監視について出題した。さらに,BGP や OSPF を用いたネットワーク設計と,プロト
コルの特徴を踏まえた導入手順について出題した。全体として,正答率は高かった。
 設問 2 は,BGP を中心とした経路制御の問題であるが,(2)の正答率が低かった。本文中の説明を注意深く読
み取り,経路制御の流れを順序立てて組み立て,正答を導き出してほしい。(4)キは,正答率が低かった。キー
プアライブなど,BGP に関する基本的な用語については,是非知っておいてほしい。
 設問 3 は,(3),(4)の正答率がやや低かった。(3)は異なるプロトコルを組み合わせて用いる際に,これらの信
頼性に基づいて優先順位を決める経路制御の基本である。また,(4)はネットワーク構成を変更する際に,利用
                       う
者に対する影響を最小限にするための通信迂回操作の一つである。それぞれよく理解してほしい。
                           ふくそう
 設問 4(1)は,正答率がやや低かった。専用線の輻輳を検知するために ICMP による死活監視を用いた際の問
題について問うたが,技術的な観点ではなく,ルータ 10Z とルータ 11Z が Z 社の所有であることに着目した解
答が目立った。ネットワークスペシャリストとして ICMP の特徴をよく理解し,もう一歩踏み込んで考えてほ
しい。

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