復習42問を解いて残った13問のテーマについて、まだ解いていない 令和3年春〜令和7年春の5回分(125問)から同じテーマの問題を抜き出したもの。 全問が初見なので、見覚えで当たることがない。
うち 5問は、落とした問題そのものの再出題(表の★)。 IPA が同じ論点を数年おきに出し直している証拠なので、最優先で固めること。
| 落とした問題 | テーマ | 再出題された回 |
|---|---|---|
| 第4問(H29問3=R1問3) | RIP-2 と OSPF の比較 | 令和6年春 問4(通算4回目) |
| 第8問(H28問17) | IEEE 802.1X が定めるもの | 令和5年春 問21・令和3年春 問19 |
| 第3問(H30問5) | AS 間の経路制御 | 令和4年春 問3・令和3年春 問8 |
| 第22問(H30問2) | CSMA 方式 | 令和3年春 問5 |
| 第17問(R1問13) | FTP の PASV | 令和7年春 問14(直近) |
正解:ウ
IPv6 には ARP が存在しません。アドレス解決は ICMPv6 の 近隣探索プロトコル(NDP: Neighbor Discovery Protocol)に統合されました。 具体的には近隣要請(Neighbor Solicitation)と近隣広告(Neighbor Advertisement)を使います。
IPv4 IPv6 ------------------------ ------------------------------ ARP(アドレス解決) → ICMPv6 近隣探索(NS / NA) ICMP(エラー通知) → ICMPv6 IGMP(マルチキャスト) → ICMPv6(MLD として統合) ルータ発見 → ICMPv6 ルータ要請 / ルータ広告
誤答肢の DHCPv6 はアドレスそのものの配布(ステートフル設定)、 RARP は IPv4 で MAC から IP を引く旧式のプロトコルです。
翌年の令和6年春 問6 でほぼ同じ内容が問われています(下の第2問)。 2年連続の出題なので、ここは確実に取ってください。
正解:イ
第1問(令和5年春 問1)と同じことを聞いている問題です。聞き方を変えただけで、 答えは同じく ICMPv6(の近隣探索)。
IGMPv2 は IPv4 のマルチキャストグループ管理、RIPng は IPv6 対応の RIP です。 末尾が v6 / ng だから正解、という連想に引っかからないこと。 ここでは「ARP の代わり」を聞かれているので、機能で選びます。
正解:ア
近隣探索(NDP)が担う仕事は4つです。
① アドレス解決 … ARP の代わり
② 重複アドレス検出(DAD) … 自分が使おうとするアドレスを
既に誰かが使っていないか確認 ← 本問
③ 近隣到達不能検出(NUD) … 相手がまだ生きているか確認
④ ルータ発見 / プレフィックス広告
(ステートレスアドレス自動構成 SLAAC)選択肢イのパス MTU 探索は ICMPv6 ではあるものの「Packet Too Big」メッセージの 仕事で、近隣探索ではありません。
エが紛らわしいのですが、リンクローカルアドレスのプレフィックスは fe80::/10 と 最初から決まっているので、取得する必要がありません。 取得するのはグローバルアドレス用のプレフィックスです。
正解:イ
IPv6 対応は別バージョンとして作り直されています。
| プロトコル | IPv4 | IPv6 |
|---|---|---|
| OSPF | OSPFv2 | OSPFv3 |
| RIP | RIP-1 / RIP-2 | RIPng(RIP next generation) |
| BGP | BGP-4 | BGP-4+マルチプロトコル拡張(MP-BGP) |
RIP の IPv6 版は「RIP-3」ではなく RIPng という別名なので、 選択肢ウ・エはその時点で誤りです。OSPF は素直に v2 → v3。
IPv6 とルーティングの両方にまたがる問題です。この形で聞かれると どちらの知識が欠けていても落とします。
正解:イ
復習42問 第4問(平成29年秋 問3=令和元年秋 問3)とまったく同じ問題です。 これで通算4回目の遭遇になります。
「OSPF だけ」が設問の条件です。両方に当てはまるものを消していきます。
| 選択肢 | RIP-2 | OSPF | 判定 |
|---|---|---|---|
| ア 可変長サブネットマスク(VLSM) | ◯ | ◯ | 両方 → × |
| イ リンク状態のデータベース | × | ◯ | OSPFだけ → 正解 |
| ウ 更新にマルチキャスト | ◯ (224.0.0.9) | ◯ (224.0.0.5/6) | 両方 → × |
| エ 30秒ごとに更新 | ◯ | × | RIPだけ → × |
引っかかるのはアとウです。RIP-2 は RIP-1 からの改良版で、VLSM にもマルチキャストにも 対応しています(RIP-1 はどちらも非対応)。「RIP だから古い」で切ると間違えます。
決め手は方式そのものの違いです。
RIP-2 OSPF
方式 距離ベクトル リンクステート
(隣から聞いた経路を (地図=LSDBを全員で共有し
そのまま信じる) 自分で最短経路を計算)
メトリック ホップ数 コスト(帯域幅から算出)
最大範囲 15ホップまで 制限なし
更新 30秒ごとに全経路 変化時に LSA だけ
収束 遅い 速い
階層化 なし エリア分割できる
トランスポート UDP 520 IP 直載せ(プロトコル番号89)「リンク状態のデータベース(LSDB)を持つのは OSPF だけ」。 この一点だけ覚えていれば、この問題は毎回取れます。
正解:ア
アがそのまま OSPF の定義です。リンクステート方式+エリア分割。
イは BGP の説明(異なる管理ポリシー=別 AS、エクステリア=AS 間)。 ウは静的ルーティングの説明で、OSPF はダイナミックルーティングの代表格です。 エの「負荷に基づく」が誤りで、OSPF は帯域幅から算出したコストで選びます。
OSPF のコスト(Cisco 系の既定)
コスト = 基準帯域幅(既定 100Mビット/秒) ÷ インタフェースの帯域幅
10Mビット/秒 → 100 ÷ 10 = 10
100Mビット/秒 → 100 ÷ 100 = 1
1Gビット/秒 → 1(1未満は1に切り上げ)
経路全体のコストは、通過する各リンクのコストの合計。最小の経路を選ぶ。
正解:ア
復習42問 第3問と同テーマです。AS 間=BGP、それ以外はすべて AS 内(IGP)。
AS 内(IGP: Interior Gateway Protocol)
RIP / RIP-2 … 距離ベクトル、ホップ数、小規模向け
OSPF … リンクステート、コスト、大規模向け
IS-IS … リンクステート、ISP のバックボーンで使われる
EIGRP … Cisco 独自
AS 間(EGP: Exterior Gateway Protocol)
BGP-4 … 現行はこれだけ。パスベクトル型
AS パス(通過する AS 番号の並び)を交換
TCP 179 番を使用(唯一 TCP を使うルーティングプロトコル)
AS 番号は 2 オクテット または 4 オクテットIS-IS はリンクステートで OSPF に似ていますが、AS 内のプロトコルです。 名前になじみがないと選んでしまうので注意。
正解:ア
「自律システム(Autonomous System)=AS」です。用語を日本語にしただけで、 令和4年春 問3 と同じ問題。AS 間なので BGP-4。
この聞かれ方は令和3・令和4・令和5・令和6 と4年連続で出ています。 ほぼ毎年出ると思って構いません。
正解:ウ
AS の定義そのものを聞いています。キーワードは「同一の管理ポリシー」と「AS 番号」。
誤答肢はすべて OSPF の用語で作られています。
| 肢 | 実際は何の説明か |
|---|---|
| ア Router-LSA が伝播する範囲 | OSPF のエリア |
| イ Hello プロトコルで隣接関係 | OSPF のネットワークタイプ |
| エ リンクステート型の共通プロトコル | OSPF のルーティングドメイン |
BGP の問題なのに選択肢が OSPF だらけ、というのが NW の典型的な作り方です。 BGP はリンクステートではなくパスベクトルなので、エは即座に切れます。
正解:イ
4つの肢がそれぞれ別のプロトコルの説明になっています。どれが何かを言い当てる問題です。
| 肢 | 説明しているもの | 根拠 |
|---|---|---|
| ア | RIP-1 | ホップ数+サブネットマスクを通知できない |
| イ | BGP-4(正解) | AS 間+差分だけ送信 |
| ウ | EIGRP | AS 内+距離ベクトルとリンクステートの両方(ハイブリッド) |
| エ | OSPF | エリア分割+バックボーン+帯域幅 |
イの「経路が変化したときだけ差分を送信」が BGP の重要な性質です。 インターネット全体の経路(フルルート)は現在80万経路を超えており、 毎回全部送っていたら回線が持ちません。
正解:エ
ルーティングプロトコルがどの層に載っているかを聞く問題です。 これは丸暗記するしかありませんが、3つだけです。
RIP … UDP 520 番 ← 本問の正解
OSPF … IP に直接載る(プロトコル番号 89)。TCP も UDP も使わない
BGP … TCP 179 番
RARP はルーティングプロトコルですらない
(MAC アドレスから IP アドレスを求める旧式のプロトコル)「RIP だけが UDP、BGP だけが TCP、OSPF はどちらでもない」。 この並びで覚えると、どの聞かれ方でも答えられます。
正解:ウ
サブネットマスクを運べない=クラスフルなルーティングプロトコルを選びます。 該当するのは RIP-1 だけです。
| プロトコル | クラスフル / クラスレス | VLSM・CIDR |
|---|---|---|
| RIP-1 | クラスフル | 非対応 |
| RIP-2 | クラスレス | 対応 |
| OSPF | クラスレス | 対応 |
| BGP-4 | クラスレス | 対応(CIDR 前提) |
RIP-1 と RIP-2 の違いを聞く問題は繰り返し出ます。RIP-2 で追加されたのは、 サブネットマスクの通知・マルチキャスト更新(224.0.0.9)・認証の3点です。
正解:ア
復習42問 第8問(平成28年秋 問17)と同じ問題です。 しかも令和3年春 問19 でも出ています(次の第13問)。
802.1X が定めるのは「認証の枠組み」だけ。これに尽きます。
802.1X が定めるもの
ポートベースの認証の仕組み
認証が成功するまでポートを閉じておく
3者構成:
サプリカント … 認証される側(PC)
オーセンティケータ … 仲介する機器(アクセスポイント / L2スイッチ)
認証サーバ … 実際に判定する(RADIUS サーバ)
認証情報の運搬に EAP を使う
802.1X が定めないもの
認証方式そのもの → EAP の各方式(EAP-TLS / PEAP など)
暗号化アルゴリズム → WPA2 / WPA3 の仕事エの CSMA/CD は有線イーサネットの方式で、しかも無線では衝突検出ができないので 二重に誤りです(無線は CSMA/CA)。
802.1X は有線スイッチでも使います。「無線 LAN の規格」と覚えていると、 有線の文脈で出たときに落とします。
正解:ア
第12問(令和5年春 問21)と完全に同じ問題です。「クライアントを認証」が 「利用者を認証」になっているだけで、文も選択肢も同一。
IPA は2年おきにこれを出しています。平成28年・令和3年・令和5年と確認できるので、 令和8年度に出ても何もおかしくありません。
正解:エ
各用語の役割を正しく言っているのはエだけです。
| 用語 | 本当の役割 |
|---|---|
| EAP | 認証の方式を運ぶ枠組み。暗号化通信の規格ではない |
| RADIUS | 認証サーバとの通信プロトコル。暗号化通信の規格ではない |
| SSID | 無線ネットワークの識別名。鍵ではない |
| WPA3-Enterprise | 802.1X 認証+動的な鍵で暗号化通信を実現(正解) |
WPA2/WPA3 には2つのモードがあります。ここが問われやすい。
Personal (PSK) 事前共有鍵を全員で使い回す。家庭・小規模向け
認証サーバ不要
Enterprise IEEE 802.1X を使い、利用者ごとに認証する
RADIUS サーバが必要
鍵はセッションごとに動的に生成される ← 本問SSID を「鍵」と書く肢は毎回の定番の誤答です。SSID は単なる名前で、 電波に平文で乗っています。
正解:エ
キーワードは「アカウンティング」です。RADIUS の名前がそれを表しています。
RADIUS = Remote Authentication Dial In User Service
AAA を担当する
Authentication 認証 … 誰であるかを確認する
Authorization 認可 … 何を許すかを決める
Accounting 課金/記録 … いつ何をどれだけ使ったかを記録する ← 決め手誤答肢の CHAP と PAP は PPP の認証方式(認証だけで、アカウンティングはしない)。 PPTP は VPN のトンネリングプロトコルです。
| 方式 | 安全性 | |
|---|---|---|
| PAP | ID とパスワードを平文で送る | 低い |
| CHAP | チャレンジ&レスポンス(パスワードを送らない) | 高い |
正解:ウ
EAP の方式の区別です。クライアント側にも証明書が要るのは EAP-TLS だけ。
| 方式 | サーバ証明書 | クライアント証明書 | 利用者の認証方法 |
|---|---|---|---|
| EAP-TLS | 必要 | 必要 | クライアント証明書そのもの |
| EAP-TTLS | 必要 | 不要 | トンネル内でID/パスワード |
| PEAP | 必要 | 不要 | トンネル内でID/パスワード |
| EAP-FAST | 不要(PAC を使う) | 不要 | PAC によるトンネル内で認証 |
| EAP-MD5 | 不要 | 不要 | パスワードのハッシュのみ(脆弱・無線では非推奨) |
EAP-TLS は最も安全ですが、全端末に証明書を配る運用コストがかかります。 そのため実務では PEAP や EAP-TTLS が多く使われる、という流れで午後にも出ます。
正解:ア
復習42問 第22問と同テーマです。設問が「CA と CD に共通する部分」を 聞いていることに注意してください。
CSMA の名前がそのまま答えになっています。
CSMA = Carrier Sense Multiple Access
~~~~~~~~~~~~~~
キャリア(搬送波)を検出する = 伝送路が使われているか調べる
共通部分(CSMA)
送信前に伝送路を聴く。使用中なら送らない ← 正解のア
CD (Collision Detection = 衝突検出) 有線イーサネット
衝突は起きる前提。検出したらランダム時間待って再送
(直ちにではない。直ちに再送するとまた衝突する)
CA (Collision Avoidance = 衝突回避) 無線LAN
無線では送信中に受信できず衝突を検出できないので、
送信前にランダム時間待って衝突を避けるイはトークンパッシング(トークンリング)の説明。 ウは「直ちに」が誤りで、ランダムな時間待ってから再送します(バックオフ)。 エは CSMA の前提そのものを否定しています。
正解:ア
3ウェイハンドシェイクを状態の名前つきで追えるかを聞いています。
クライアント サーバ
CLOSED
↓ listen()
LISTEN ← SYN を待ち受けている状態
CLOSED
↓ connect()
├────── ① SYN ─────────────────────→ ここで SYN を受け付ける(正解)
SYN-SENT ↓
SYN-RECEIVED
←───── ② SYN + ACK ──────────────────┤
↓
├────── ③ ACK ─────────────────────→
ESTABLISHED ESTABLISHEDSYN-RECEIVED は SYN を受け取った後の状態なので、「受け付ける状態」ではありません。 SYN-SENT はクライアント側の状態。TIME-WAIT は切断時に能動的に閉じた側が 一定時間(2MSL)待つ状態です。
TIME-WAIT が大量に残ってポートが枯渇する、という形で午後にも出ます。
正解:ア
TCP の番号はオクテット(バイト)単位で数えます。セグメント単位でも パケット単位でもありません。ここが分かればアが選べます。
A が シーケンス番号 1000 から 500 オクテット送った場合
1回目 SEQ=1000、データ 500 オクテット(1000〜1499 を運んだ)
2回目 SEQ=1000 + 500 = 1500 ← 「直前のSEQ + 送ったオクテット数」
B が返す受信確認番号(ACK番号)
ACK=1500 =「1499 まで受け取った。次は 1500 から送れ」
= 次に期待するシーケンス番号イは「1ずつ増加」「最大値65,535」が誤り。シーケンス番号は32ビットなので 最大は約43億(2³²−1)で、増え方はオクテット数ぶんです。65,535 は ウィンドウサイズフィールド(16ビット)の最大値で、そこと混同させる肢です。
エは「受け取ったシーケンス番号をそのまま返す」が誤り。 正しくは受け取った最後のオクテットの次の番号を返します。
正解:エ
どの層のヘッダに何が入っているかを問う問題です。層で切り分ければ即答できます。
| 層 | ヘッダ | 持っている情報 |
|---|---|---|
| データリンク層 | MAC ヘッダ | 宛先/送信元 MAC アドレス、タイプ |
| ネットワーク層 | IP ヘッダ | 宛先/送信元 IP アドレス、TTL、プロトコル番号 |
| トランスポート層 | TCP / UDP ヘッダ | 送信元/宛先ポート番号(正解)、チェックサム |
TCP ヘッダ(20オクテット〜) UDP ヘッダ(8オクテット固定)
送信元ポート番号 ←共通→ 送信元ポート番号
宛先ポート番号 ←共通→ 宛先ポート番号
シーケンス番号 データ長
受信確認番号 チェックサム
ウィンドウサイズ
コントロールフラグ
チェックサム令和3年春 問13 でもまったく同じ問題が出ています。 UDP が「軽い」のはヘッダが8オクテットしかないからで、 TCP にあってUDP にない機能(順序制御・再送・フロー制御)が全部ここに現れます。
| MACヘッダ (14) | IPヘッダ (20) | TCPヘッダ (20) | データ | FCS (4) |
|---|
正解:ウ
MTU の定義を正確に押さえているかだけの問題です。MTU は IP ヘッダを含み、 MAC ヘッダと FCS を含みません。
与えられたフレーム構成
MACヘッダ(14) | IPヘッダ(20) | TCPヘッダ(20) | データ | FCS(4)
└──────── MTU = 1,500 の範囲 ────┘
MTU 1,500 = IPヘッダ 20 + TCPヘッダ 20 + データ
データ = 1,500 − 20 − 20 = 1,460 オクテット → ウこの 1,460 が MSS(Maximum Segment Size)です。覚えておくと即答できます。
| 誤答 | どう間違えたか |
|---|---|
| ア 1,446 | MAC ヘッダ14 も MTU に含めてしまった(1,500−14−20−20) |
| イ 1,456 | FCS 4 を引いてしまった |
| エ 1,480 | TCP ヘッダ20 を引き忘れた(IP ペイロードの最大長) |
令和3年春 問7 にも同じ問題が出ています。 MTU は「IP パケット全体の最大長」と覚えてください。 エの 1,480 は正しい値ではありますが、それは「IP のデータ部の最大長」であって TCP のデータ部ではありません。
正解:ア
名前から分野を当てる問題です。
| 略語 | 分野 |
|---|---|
| BBR | TCP の輻輳制御(Google 開発。ボトルネック帯域と RTT から送信量を決める) |
| HMAC | メッセージ認証(ハッシュを使った改ざん検知) |
| RSA | 公開鍵暗号 |
| SPF | OSPF の最短経路計算(ダイクストラ法)。メールの SPF とは別物 |
TCP の輻輳制御は、ウィンドウサイズを状況に応じて増減させる仕組みです。
スロースタート 最初は小さく、ACK が返るたびに指数的に増やす 輻輳回避 しきい値を超えたら増やし方を線形に落とす 高速再転送 重複ACKを3回受けたら、タイムアウトを待たず再送 高速リカバリ 再送後、ウィンドウを半分にして輻輳回避から再開 アルゴリズムの名前: Tahoe → Reno → NewReno → CUBIC → BBR
SPF はメールの送信ドメイン認証(Sender Policy Framework)と 同じ略語なので、文脈で判断します。本問は「ネットワークのアルゴリズム」なので 最短経路計算の方です。どちらにせよ輻輳制御ではありません。
正解:エ
図のリンクとコストは次のとおりです。
A-B = 1 A-E = 4 A-D = 7 B-E = 2 B-C = 4 E-C = 1 E-D = 3 C-D = 3
ルート A から各ノードへの最小コスト経路を求め、その経路で使われたリンクを 集めたものがスパニングツリーです。
A → B 直通 1 = 1 採用リンク A-B
A → E A-E 直通 4 vs A-B-E = 1+2 = 3 = 3 採用リンク B-E
A → C A-B-C = 1+4 = 5
A-B-E-C = 3+1 = 4 = 4 採用リンク E-C
A → D A-D 直通 7
A-B-E-D = 3+3 = 6
A-B-E-C-D = 4+3 = 7 = 6 採用リンク E-D
スパニングツリーの枝: A-B, B-E, E-C, E-D
A
│1
B
│2
E
1╱ ╲3
C Dしたがって木の上で隣接しているのは A-B、B-E、E-C、E-D。 選択肢にあるのは D と E だけです。
ア(A と E)は直通リンクがありますが、コスト4より安い経路 A-B-E(3)があるので 木には採用されません。ここが引っかけです。イ(B-C)、ウ(C-D)も同様に不採用。
「物理的につながっている」ことと「ツリーに採用される」ことは別、という点が この問題の核心です。OSPF の経路計算もまったく同じ考え方(ダイクストラ法)です。
正解:ウ
まず4つのサブネットがどこからどこまでを占めるかを出します。 /20 はブロックの大きさが 16(第3オクテットが16刻み)です。
10.8. 64.0/20 → 10.8. 64.0 〜 10.8. 79.255
10.8. 80.0/20 → 10.8. 80.0 〜 10.8. 95.255
10.8. 96.0/20 → 10.8. 96.0 〜 10.8.111.255
10.8.112.0/20 → 10.8.112.0 〜 10.8.127.255
─────────────────────────
全体 = 10.8. 64.0 〜 10.8.127.255 (第3オクテット 64〜127)64〜127 は 64 個ぶん。これをちょうど覆うプレフィックスを求めます。
第3オクテットを2進数で見る
64 = 0100 0000
127 = 0111 1111
^^^^^^^^
上位2ビット「01」が共通、下位6ビットが自由
共通ビット数 = 8(第1) + 8(第2) + 2 = 18 → 10.8.64.0/18集約範囲が狭い=プレフィックスが長いです。 エの /19 は 10.8.64.0〜10.8.95.255 しか覆えず、96 以降が漏れるので不可。 ア /16 とイ /17 は覆えますが、必要以上に広い(他の拠点のアドレスまで吸い込んでしまう)。
設問が「最も狭い」なのか「最も広い」なのかで答えが逆になります。 設問の最後の一文を必ず読んでから選択肢を見てください。
正解:ウ
「ネットワークアドレスのビット数が最も多い」=プレフィックスが最も長い= 前問と同じく「最も狭い集約」を求めています。
対象は第3オクテットが 10 〜 58
各候補が覆う第3オクテットの範囲
/16 → 0 〜 255 覆える(広すぎる)
/17 → 0 〜 127 覆える(広すぎる)
/18 → 0 〜 63 覆える ← これが最長
/19 → 0 〜 31 58 が入らない。不可検算します。58 を2進数にすると 0011 1010、10 は 0000 1010。
10〜58 の全部に共通する上位ビットは 00 の2ビットだけです。
共通ビット数 = 8 + 8 + 2 = 18 → 192.168.0.0/18
境界が 32 と 64 のどちらを跨ぐかで答えが変わります。 58 は 32 を超えているので /19 では足りない、と気づけるかどうかだけの問題です。 2進数に直すのが面倒なら、/19 のブロック境界(0, 32, 64, 96…)を書き出して 10 と 58 が同じブロックに入るか見る方が速いです。
正解:ウ
復習42問 第17問と同テーマで、令和7年春=直近の試験で出たばかりです。
FTP は制御用とデータ用の2本のコネクションを使います。 どちらから張るかで2つのモードがあります。
アクティブモード(PORT コマンド)
制御接続: クライアント ──→ サーバ 21番
データ接続: サーバ 20番 ──→ クライアント ← サーバから張る
クライアントが PORT コマンドで「このポートに繋いで」と伝える
問題点: クライアント側のファイアウォールが外からの接続を弾く
パッシブモード(PASV コマンド)
制御接続: クライアント ──→ サーバ 21番
データ接続: クライアント ──→ サーバ ← クライアントから張る
クライアントが PASV を送り、サーバが待受ポート番号を応答で通知
ファイアウォールを越えやすい。現在の主流 ← 本問の正解設問の「クライアント側から接続するために、サーバ側のポートを要求する」が そのまま PASV の定義です。
誤答肢の ACCT はアカウント情報の指定、MODE は転送モード(ストリーム/ブロック/圧縮)の 指定で、どちらもコネクションの向きとは無関係です。
覚え方: PASV はサーバが受け身(passive)になって待つので、 クライアントから繋ぎに行く。PORT はクライアントが自分のポートを教えるので、 サーバから繋ぎに来る。