弱点補強27問でルーティングを落とした5問のうち4問で OSPF を選んでいる (AS間経路制御に OSPF、BGP-4 の説明に OSPF の説明、UDP を使う経路プロトコルに OSPF)。 知識が5個欠けているのではなく「迷ったら OSPF」という1つのクセなので、 下の表を書けるようにしたうえで、三択を反射で出せるまで回す。
まずこの表を手で書けるようにする
RIP-2 OSPF BGP-4
役割 IGP(AS内) IGP(AS内) EGP(AS間)
アルゴリズム 距離ベクトル リンクステート パスベクトル
経路の指標 ホップ数(最大15) コスト(帯域幅) AS列・ポリシー
下位プロトコル UDP 520 IPに直載せ(89) TCP 179
更新のしかた 30秒ごとに全体 変化時にLSA 変化時に差分だけ
マルチキャスト 224.0.0.9 224.0.0.5/6 使わない(TCPで1対1)
ループ対策 スプリットホライズン SPF計算 AS_PATH
VLSM / CIDR 対応 対応 対応
IPv6版 RIPng OSPFv3 MP-BGP
太字で覚えるのは3つだけ。AS間は BGP/UDP を使うのは RIP だけ(OSPF は IP 直載せ、BGP は TCP)/OSPF だけの特徴はリンク状態データベース。
正解:ウ
「AS間」「自律システム間」「EGP」と来たら BGP-4 で確定。AS 内(IGP)が RIP-2 と OSPF。ここを逆に覚えていると、AS間の問題で OSPF を選んでしまう。
正解:イ
AS内=IGP で、そのうちリンクステート型が OSPF。RIP-2 は同じ IGP だが距離ベクトル型。
正解:ア
隣のルータから「その先までの距離」を聞いて足していく方式。RIP-2 がこれ。
正解:イ
各ルータがネットワーク全体の地図(LSDB)をもち、そこから最短経路を計算する。「OSPF だけに当てはまる特徴」を問われたらこれ。VLSM対応もマルチキャスト利用も RIP-2 と共通なので答えにならない。
正解:ウ
BGP-4 は AS_PATH(AS番号の並び)とポリシーで選ぶ。距離でもコストでもない。
正解:ア
RIP は UDP 520番。OSPF は UDP でも TCP でもなく IP に直接載る(プロトコル番号89)、BGP-4 は TCP 179番。ここを「OSPF が UDP」と覚えていると落とす。
正解:ウ
BGP-4 は TCP 179番でピアを張る。TCP なので到達確認が効き、確立後は差分だけ送れば足りる。
正解:イ
OSPF はプロトコル番号89で IP に直載せ。UDP/TCP のポート番号をもたない。
正解:ア
16 は「到達不能」を表す。だから大規模ネットワークに向かない。
正解:イ
帯域が広いほどコストが小さい。コストを十分大きな値に変えることで通信を迂回させるのは午後でも頻出のテクニック。
正解:ア
定期的に全部送るので、変化がなくてもトラフィックが出る。
正解:ウ
BGP-4 の説明として出る定番の言い回し。確立後は Keepalive だけ流し、変化時に UPDATE を送る。
正解:イ
「エリア」「バックボーン」と来たら OSPF。BGP-4 の説明を選ばせる問題で、この文をダミーに置くのが定番なので注意。
正解:ア
RIP-2 もマルチキャストを使う(RIP-1 はブロードキャスト)。つまり「マルチキャストを使う」は OSPF だけの特徴にはならない。
正解:イ
224.0.0.5 は全 OSPF ルータ、224.0.0.6 は DR/BDR 宛て。
正解:ウ
TCP 179 のピアを明示的に設定して張る。勝手に隣を見つけたりしない。
正解:イ
マルチアクセスなセグメントで隣接関係の数を減らすための仕組み。
正解:ア
距離ベクトル型特有のループ対策。「教わった経路をその相手に教え返さない」のがスプリットホライズン。
正解:ウ
AS_PATH を見ればループが分かる。パスベクトル型の利点。
正解:イ
OSPF は v2 が IPv4、v3 が IPv6。「バージョン2で対応」を選ぶと不正解になる。
正解:ア
RIP は v1→v2 が IPv4 の話で、IPv6 は RIPng(next generation)。「RIP はバージョン2で IPv6 対応」は誤り。
正解:ウ
BGP-4 自体を拡張して IPv4 以外のアドレスファミリを運ぶ。VXLAN の EVPN でも MP-BGP が出てくる(午後Ⅱ 令和6年度 問1)。
正解:ウ
「単一のルーティングポリシーによって管理されるネットワーク」=自律システム(AS)の定義。この但し書きが出たら BGP-4 の問題。
正解:ア
正確には RIP-1 がクラスフルでマスクを運べない。この言い回し(経由ルータ台数で最短経路、マスクを通知できない)は RIP の説明として出る。RIP-2 は VLSM に対応している。
正解:ア
NDP の用途は次の4つ。
① アドレス解決 IPv6アドレス → MACアドレス(IPv4のARPの代わり) ② 近隣到達不能検出 相手がまだ応答するかの確認 ③ 重複アドレス検出 自分が使う予定のアドレスが他にいないか ← これ ④ ルータ探索(RS/RA) デフォルトルータとプレフィックスの通知
パス MTU の決定は ICMPv6 の別機能(Packet Too Big)、 DHCPv6 サーバ探索は NDP の仕事ではない。
正解:イ
リンクローカルは fe80::/10 で固定なので通知する必要がない。RA で配られるのはグローバルのプレフィックスで、ホストはこれに自分のインタフェース ID をつないでアドレスを作る(SLAAC)。「リンクローカルのプレフィックスを取得する」はもっともらしく見えるが誤り。
正解:イ
v2 が IPv4、v3 が IPv6。OSPFv4 は存在しない。
正解:イ
RIPng(next generation)。RIP-2 は IPv4 で VLSM に対応したバージョンで、IPv6 用ではない。
正解:ウ
「アカウンティング」と出たら RADIUS。RADIUS は AAA(Authentication 認証/Authorization 認可/Accounting 課金記録)を1つで扱う。CHAP は PPP の中の認証方式、PPTP はトンネリングで、どちらも認証情報を運ぶためのプロトコルではない。
正解:イ
PAP(平文)と CHAP(チャレンジレスポンス)が PPP の認証方式。RADIUS はその結果を認証サーバに問い合わせる側のプロトコルで、層が違う。
正解:イ
MTU はIP ヘッダから後ろの最大長で、イーサネットヘッダ14とFCS4は含まない。
1500 − IPヘッダ20 − TCPヘッダ20 = 1460 ← 正解 誤答の正体 1446 = 1460 − 14 イーサネットヘッダを二重に引いた 1480 = 1500 − 20 TCPヘッダを引き忘れた
午後の帯域計算でも土台になるので、「MTU からは L2 を引かない」だけ押さえる。
正解:ウ
MTU は L2 が運べるペイロード(=IP パケット全体)の最大長。イーサネットヘッダ14・FCS4 はその外側なので含まない。よって L2 フレーム全体は 1,518 オクテットになる。